2019年のスーパーGTも、11月22〜24日に行われたスーパーGT×DTM特別交流戦を終え、各メーカーのイベントを残しほぼ終了した。いよいよ2020年の開幕に向けたオフシーズンの動きも本格化しているが、2019年も4台の参戦が予想されるニッサン/ニスモ陣営も少なからぬ動きが予想されそうだ。
クラス1+α規定が導入される2020年、ニッサンはベース車両こそGT-Rで変わらないものの、新たに開発したニッサンGT-RニスモGT500を投入する。ただそれを走らせるドライバーの顔ぶれは、2019年からは変更が見られそうだ。
2019年に参戦したドライバーのうち、離脱が確実視されているのは、IMSAウェザーテック・スポーツカーチャンピオンシップにポルシェで参戦することが決まったフレデリック・マコウィッキ。2019年はタイヤ開発の経験を買われ、平手晃平とのコンビでCRAFTSPORTS MOTUL GT-Rを駆り1勝をマーク。オートポリスでの2020年車両開発テストにも参加していたが、もともとポルシェのファクトリードライバーであり、年間13戦が行われるIMSAへの参戦、またGT3での24時間レースでも起用されることを考えると、フル参戦は厳しいように思われる。
また、同様にニッサン陣営から離脱する可能性が高いようだ……と噂されているのは、カルソニックIMPUL GT-Rをドライブしていたジェームス・ロシター。2019年はオートポリスで急きょ、千代勝正にシートを交代した自身の健康上の問題だけでなく、コース上でもアクシデントに見舞われることが多かった。それが理由となっているかは定かではないが、離脱の可能性がかなり高いと見られる。
この外国人ドライバーふたりが離脱することになると、4台中6名のドライバーが残ることになるが、そのなかでも組み合わせに変更の噂もある。パドック内外でライバル陣営からも聞こえてきたのは、MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生が“移る”のではないかという説だ。多くのライバルたちが囁く噂としては、次生がNDDP RACING with B-MAXに移り、代わって平手がNISMOに入るのでは、という噂だ。ただ、そうなるとNDDP RACING with B-MAXはドライバーふたりが変わることになる。新車投入時にふたりともドライバーを交代するのは大きなリスクも伴うため、にわかには信じられない噂だが、果たして……!?
さらに、空席となるふたつのシートを誰が埋めるかもポイント。これについては、毎年恒例のニスモフェスタ前後に行われているオーディションから選出される可能性が高い。実際、今年はサーキットがクローズドされた状態のテストであり、誰が参加していたのかは不明だが、一説にはルーカス・アウアーや2019年にDTMに参戦していたロイック・デュバルが参加したのではという噂もある。また日本人では、GT300で高評価を得ている平峰一貴が参加したのではという噂も。
そしてニッサン陣営としてGT500復帰となりそうなのが千代勝正。2019年はインターコンチネンタルGTチャレンジを主戦場にしていたが、急きょカルソニックIMPUL GT-Rを駆り代役参戦した第7戦オートポリスで高い評価を得たという情報もあり、2020年はふたたび国内で戦うのではという情報もある。
まだまだ噂の段階であり確証はない状況だが、捲土重来に向けニッサン陣営が大きく“動く”ことも予想される。ファンにとっては気になるところだろう。
from ニッサン陣営が2020年のスーパーGTラインアップを大変更か。DTMから大物来日の噂、ニスモ陣営にも可能性あり
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