PACIFIC RACING with GOOD SPEED スーパーGT第7戦SUGO レースレポート

PACIFIC RACING with GOOD SPEED

Round 7 SUGO GT 300Km RACE 2019/09/21~22
RESULT 9th/ENTRY 28 Cars

天候 21日:天候:曇り コース状況:ドライ
   22日:天候:雨  コース状況:ウエット

観客数 21日:1万2000人
    22日:2万5100人
   2日間合計:3万7100人

「雨を味方に予選21位から9位入賞」

 AUTOBACS SUPER GTシリーズ第7戦が9月21日(土)~22日(日)にスポーツランドSUGOにて開催。『PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHE』(横溝直輝/峰尾恭介)は予選21番手からスタートし、雨のレースを粘り強く周回して9位まで順位を上げてゴール。今季初ポイントを獲得した。

 今季はこれまでの6戦で、アクシデントやトラブルもあり思うようにポテンシャルを発揮できていないPACIFIC RACING with GOOD SPEED。今回は2週間という短いインターバルで、前回の九州から一気に北上した東北、仙台郊外のスポーツランドSUGOが舞台。

 高低差約70mとアップダウンに富み、コース序盤はタイトなコーナーが連続する。コース幅が狭くアクシデントも発生しがちなコースは”魔物が棲む”と称されるほど、例年何かが起きるコースでもある。

 2012年のGT300クラスチャンピオンコンビを擁しながらもなかなか結果が残せないが、シーズンも残り2戦、何とか開幕戦の15位という今季最高位を更新したいところ。9月下旬に入った東北地方は、それまでの暑さも次第に和らぎ朝晩は肌寒さを覚えるようになっていた。

 21日午前中、曇り、ドライというコンディションで28台が参加して行われた公式練習では、トップから1秒017差の1分19秒195で15番手につけた。

PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHE(横溝直輝/峰尾恭介)
PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHE(横溝直輝/峰尾恭介)

公式予選 9月21日(土)【GT300クラス】21位

天候:晴 コース状況:ドライ
Q1 峰尾恭輔 Best Time: 1分19秒586

 21日午後の公式予選は、コース幅やピットロードが狭く混雑するのを避けて、開幕戦岡山同様、Q1をA、Bグループの2組に分け、それぞれに14台が出走し上位8台ずつがQ2へ進むという方式が採用された。

 気温19度、路面温度25度の14時にAグループ枠で峰尾選手がコースイン。10分間のセッション終盤に1分19秒586をマークするも11位にとどまった。BグループのQ1後、 PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHEは21番手グリッドからのスタートが確定した。

決勝 9月21日(日) 【GT300クラス】 9位

天候:雨コース状況:ウエット
Aドライバー:峰尾恭輔
Bドライバー:横溝直輝

 22日は朝から曇天で、午後の決勝レース中には降雨の予報が出ていた。しかし決勝前のウォームアップでも雨は降らずドライ路面。しかしグリッドウォークの中盤から霧雨となり、決勝スタートの10分前には雨がポツポツと落ちて来た。

 これから雨が降り続くのか上がるのか難しい判断が必要だったが、雨がコースを濡らすほどまでに至り、それまでの溝のないドライ路面用スリックタイヤから排水用の溝が刻まれたレインタイヤに履き替えた。

PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHE(横溝直輝/峰尾恭介)
PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHE(横溝直輝/峰尾恭介)

 決勝レースはウエットコンディションのために、セーフティカー(SC)先導で14時にスタート。3周を完了した時点でSCが隊列から離れバトル開始。スタートを担当した峰尾選手はスリックタイヤを履いたライバルたちを追い越して次の周、4周目には8台をかわして一気に12番手へと順位を上げ、さらに9周目には10番手、入賞圏内に入った。

 レース中盤の34周で峰尾選手はピットインして横溝選手に交代。チームのピットはピットロード入口に近いため、シートベルトを外す時間が少なくピットワークには正確さが求められる。しかし雨のなかの給油、タイヤ交換等のピット作業は順調に行われ、交代した横溝選手はスムーズにコースへ。

 しかし直後の37周目に1台の車両が2コーナーでコースアウトを喫したためにSCが導入された。

PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHE(横溝直輝/峰尾恭介)
PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHE(横溝直輝/峰尾恭介)

 しかしここで横溝選手はクラストップの周回遅れになっており、この時点での上位進出は難しくなった。隊列が組み直され41周完了でSCが離れバトルが再開した。

 横溝選手は13番手を走行していたが、まだピット作業を済ませていないチームもあり、各車のピット作業が落ち着いた55周目には10番手にポジションを戻していた。そして終盤の75周目には1台をかわして、77周目に9位でチェッカーを受けた。今季最高位で今季初入賞の瞬間だった。

■コメント
ドライバー:横溝直輝

「戦略的には良いタイミングでコースに送り出してもらえましたが、数周後にSCになってしまい、まだピットインしていないトップの後ろにつけなくていけなかったことがとても残念でした」

「チームもドライバーもやれることはやれましたが、表彰台圏内でレースを行うにはもう少しやらなくてはいけないことがあることも見えてきました。今後はその課題を確実に解決していけるようにし、チームみんなと最高に気持ちの良いレースを分かち合いたいと思っています」

「次のもてぎはポルシェとの相性が良いコースなので、楽しみにしています。今日以上の結果が残せるよう頑張っていきます。」

横溝直輝(PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHE)
横溝直輝(PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHE)

ドライバー:峰尾恭輔

「今季初のポイントを取って喜んでいる場合ではありませんが、最低限の仕事はできたのかなと思います。ポイントを取ったことで次に見えてくるものがあると思います。ポイントを取らないことには、今後表彰台に立ったとしても先が見えません。10位以内でのゴールというのは最低限の結果を残せたのかなと」

「雨がコースを濡らした時点でスリックタイヤではなくレインタイヤを選びましたが、その後は雨がやまず運が良かったですね。ポルシェともてぎはマッチングも良いので、最終戦はさらに良い結果を求めます。」

峰尾恭介(PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHE)
峰尾恭介(PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHE)


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