スーパーGT第2戦:近藤真彦率いるKONDO RACING、GT300参戦2戦目でポール。平峰がレコードに迫る走り

 5月3日に行われた2019年のスーパーGT第2戦富士の公式予選。スーパーGT GT300クラスは、今季から同クラスへ参戦しているKONDO RACINGの56号車、リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rが参戦2戦目でポールポジションを獲得した。予選Q2アタッカーを務めた平峰一貴はキャリア2度目のスーパーGTポールポジションとなった。

 岡山国際サーキットを舞台に争われた開幕戦でライバル陣営をリードするパフォーマンスをみせたブリヂストン勢は、この富士でも好調。午前中に行われた公式練習ではARTA NSX GT3が最速タイムを記録した。

 その公式練習では、ダンロップタイヤを履くGAINER TANAX GT-R、SUBARU BRZ R&D SPORTが2~3番手、ヨコハマタイヤユーザーのシンティアム・アップル・ロータス、グッドスマイル 初音ミク AMGが、その後方に続き、ARTA NSX GT3をドライブする高木真一の持つGT300通算最多ポールポジション獲得を阻止できるかに焦点が集まった。

 雨続きだった10連休のゴールデンウイークから一転、富士スピードウェイは午前から快晴が続く絶好のレース日和。ドライ路面の好コンディションのもとで、14時30分からの15分間でGT300にエントリーする全29台のQ1ノックアウト予選が始まった。

■Q1:加藤寛規操るシンティアム・アップル・ロータスが最速。McLaren 720Sはタイム抹消でQ1進出ならず

 各車アウトラップから入念なウォームアップを進めると、計測2周目でHitotsuyama Audi R8 LMSが1分37秒811で首位へ。その後、車列後方からコースインした片岡龍也の初音ミク AMGが最初の計測周回で早くも1分39秒台をマークして2番手に上がってくる。

 そして注目の55号車、ARTA NSX GT3のアタッカーを務めた福住仁嶺は、計測2周目、3周目と順調にタイムを上げ5番手を記録し、Q2に控える先輩・高木へのお膳立てを整えていく。

 Q1残り5分を切ったところで、午前も好調さを見せた加藤寛規のシンティアム・ロータスが1分36秒566で首位浮上に成功すると、早々にアタックを切り上げピットへと向かう。

 同じくマザーシャシーの25号車、HOPPY 86 MCの佐藤公哉も5周目に1分36秒724の2番時計を刻み、開幕の汚名返上というところでマシンをピットロードへと向けると、その直後、こちらもセッション開始時間から遅れてコースインし、ウォームアップ時間を短くとったリアライズGT-Rのサッシャ・フェネストラズが最初のアタックでいきなり2番手に飛び込み、ヨコハマタイヤを履くGT3マシンのなかでトップにおどり出る。

 残り時間1分を切ると、Q1通過のカットラインとなる16番手に開幕勝者の96号車、K-tunes RC F GT3がつけた一方で、同じくブリヂストンユーザーの埼玉トヨペットGB マークX MCは各セクターともQ1突破可能なタイムで最後のアタックを続けたものの、コントロールライン通過時点で自己ベストタイムは更新できず18番手。Q2進出を逃す結果となった。

 Q1はシンティアム・ロータス、リアライズ GT-R、HOPPY 86のトップ3に加え、ARTA NSX GT3の福住も6番手で順当にQ2へ。

 一方、9番手タイムを記録していたMcLaren 720Sのアレックス・パロウは、トラックリミット違反がありベストタイム抹消。セカンドベストタイムで18番手に降格となり、代わってGAINER TANAX GT-RがQ2進出を果たした。

■Q2:リアライズ GT-Rの平峰が一閃。コースレコードに迫るタイムでチーム初ポール

 GT500クラスのQ1を経て15時15分に始まった予選Q2は、気温21~22度ながら、日差しの影響からか、路面温度が40度前後に到達する箇所もあり、各チームが持ち込んできたタイヤの作動レンジが、タイム更新合戦にどう影響するかが焦点に。

 全車2周ほどをかけての慎重なウォームアップからアタックラップへと向かうと、まずはD’station Vantage GT3の藤井誠暢が早々に1分36秒台に突入して首位へ。続けざまにリアライズ GT-Rの平峰が1分35秒871と、コースレコードに迫るタイムで午前のトップタイムをクリアしていく。

 初音ミク AMGの谷口信輝も1分36秒592と続くも、その直後にマザーシャシーが立て続けに上位進出を果たし、HOPPY 86、ADVICS マッハ車検 MC86が2番手、3番手に並んでいく。

 午前の公式練習でナンバー1の最高速を記録していたマッハ車検 MC86の平木湧也は、HOPPY 86の背後でさらにセクター1のタイムを詰めるも、25号車ともども自己ベストはならず。リアライズ GT-Rの平峰が見事にワンアタックを決め、JLOC所属時代の2018年最終戦もてぎ以来となる2度目のポールポジションを獲得してみせた。

 2台の86マザーシャシーの背後、4番手にはQ1カットライン“昇格通過”を果たしたGAINER TANAX GT-Rが続き、5番手にはRUNUP RIVAUX GT-Rと2018年型ニッサンGT-RニスモGT3が続き、初音ミク AMGが6番手。最多ポール記録更新をかけた高木のARTA NSX GT3は7番手、Modulo 大津弘樹がアタッカーを務めたModulo KENWOOD NSX GT3が8番手だった。

 なお、トップのリアライズ GT-Rから8番手Modulo NSX GT3までは0.776秒差の接戦だった。



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