【年末特集】Autoblog編集スタッフが1人1台ずつ選ぶ「2017年に乗った最も素晴らしいクルマ」【Part 2】

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【特集】Autoblog編集スタッフが1人1台ずつ選ぶ「2017年に乗った最も素晴らしいクルマ」【Part 2】

【ギャラリー】2017 Aston Martin Vantage V12 S10


Alex Kierstein:アストンマーティン V12 ヴァンテージ S
今年、私が運転したクルマの中で、アストンマーティンの「V12 ヴァンテージS」は、2017年の生産台数が最も少ないモデルだろう。今の時代には時代錯誤的とも言えるクルマで、後継モデルが最近発表されたこともあり、時代遅れ感が一層際立つようになった。そんな風前の灯のようなクルマではあるが、2017年に私が乗った中では最高の1台だったと自信をもって言える。凝った仕組みのターボチャージャー付きエンジンを搭載しているわけでもなければ、度肝を抜くような加速をするわけでもない。ただ自然吸気V型12気筒エンジンをマニュアル・トランスミッションで乗りこなす、旧き佳き時代の至福を味わっていれば良い。このV12 ヴァンテージ Sは最速ラップタイムを記録するために作られたクルマではない。あくまでもドライバーのために作られたクルマなのだ。

2017年という年に、これは重要な意味を持つ。ターボ付きエンジンが主流になり、電動ステアリングラックや、スピーカーから人工的なエンジン音を流す仕組みも珍しいモノではない。これらは技術の向上という名の下に、機械と人間とを隔てる層を形成している。しかし、私を感動させる機械は、全てをさらけ出しているものだけだ。このアストンには欠点もあるが、十分なカリスマ性がそれを補って余りある。まるでマーリンの航空機用エンジンの小型版が離陸するような音を発生し、マニュアル・トランスミッションは1速が左下に位置するドッグレッグ・ポジションだ。それらを思いのままに操ればよい。すると全てが消え落ちて、ドライバーと、道と、唸りを上げるV12だけが残る。大パワーを引き出すことがそれほど特別ではなくなった今、ドライバーがクルマと本当に一体感を感じられるということこそ、現代では価値があると言えるのではないだろうか。ヴァンテージはそれを見事に実現している。


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【年末特集】Autoblog編集スタッフが1人1台ずつ選ぶ「2017年に乗った最も素晴らしいクルマ」【Part 2】 originally appeared on Autoblog Japan on Sat, 30 Dec 2017 20:00:00 EST. Please see our terms for use of feeds.

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